センシティブ♥ボーイ
第26章 ちょっと距離を置こうか。
「は?なにいってんの。」
「ぼ、ぼく…一人でっ」
あーもー頭が痛い。
考えるのも無理。
何でこんなこと言ってんだよ。
何がどうなってこんな意固地になってんだ?
俺が最近土日に会わないから?
考えるのも億劫になって勝手に佐藤の弁当を包むと、佐藤を無理やり引っ張って近くの空き教室に押し込んだ。
「なにがあった?今日お前、朝からおかしいよ」
「お、おかしくなんて…っ僕は…僕はワガママなんて言わないから…っ」
「…?なんのこと?
佐藤はワガママなんて言ったことないだろ?」
キスをもっとしてとか、可愛いワガママなら何度も聞いたことあるけど…佐藤がワガママなんて聞いたことない。
ていうか、この見た目でワガママ言ってたら、逆にウケる。