センシティブ♥ボーイ
第1章 僕の秘密
まさか…っ
僕のことをバラすつもり…
泣きそうになって顔を手で覆った。
「せんせーい」
やだ、やだ…っ嫌だ…っ
「こいつ、調子悪いみたいなんで、保健室に連れてきまーす」
「……へ…?」
思わぬ展開に素っ頓狂な声を挙げてしまう。
そんな僕をみて、鈴木くんは首を傾げた。
「あれ、お前調子悪いんじゃねーの?」
「え…あ、あの…」
「なんだ、ちげーのかよ。
せんせー!やっぱり…
「いや、まって!!まって…っ調子、悪い…っすごく、悪い!」
どうやら、彼は僕がイッたことに気がついてないみたいだ。
ついてる。今日はとてもついてるぞ!
もう、体育着はイってしまったから濡れているし、ここから抜け出すには彼の力が必要だ。
素直に力を借りることにした。
この際、怖いなんて感情は忘れよう。
兎に角、この状況から抜け出すことが重要だ。