Blurry Eyes(裏)~オレ・the・ロード~
第1章 再会
そんな、どエムの男だったら誰でも羨むような高校生活をあっさり捨てて、オレはあの時ライズの一員になることを選んだ。
もしかしたら、高校に通いながらと言う選択肢もあったかもしれないが、その時は思いもよらなかった。
何故なら、幸太くんと再会したその日に、オレは家を飛び出したからだ。あの頃は正直、ライズに入りたいと言う気持ちよりも、家から出たいと言う気持ちの方が強かった。
その頃から…いや、そのだいぶ前から、オレは親父の事が嫌いだった。親父は、酒を飲むと目付きが変わった、顔をテカらせながら赤く染めて。親父は、典型的な酒乱だったのだ。
親父には幼い頃からよく殴られた。二歳か三歳の頃の記憶と言えば、とにかく殴られた記憶しか無い。
けれど、親父が手をあげたのは、オレだけではなかった…。
親父には、結婚相手が三人いた。ちなみに、オレの母親は、オレが三才の頃に姿を消した…。あの日、母親が書いた置き手紙は今でも覚えている。
「ごめんなさい
私、エムの男に興味が無いの
和也、ごめんなさい 」
けれど、オレは三才だったから、もちろんその手紙を読めなかった。だからこれは、オレの想像だ…。
とにかく、親父は酒を飲むと、ことごとく母親を殴った。オレが寝ていた部屋はふすま一枚を隔てていただけだから、母親達の泣き叫ぶ声が夜な夜な聞こえた。
しかしある日の夜、それは男の声に変わった…。
その日、気色の悪い呻き声で目を覚ました。ベッドから跳ね起きると、オレは咄嗟にふすまの隙間に目を凝らした。
すると、なんと目の前には、黄色と黒のロープでぐるぐる巻きにされて正座した、下着姿の親父の姿が在ったのだ。しかも、そのときの母親は、何やら漆黒でピチピチの下着姿だった。もちろん、右手にはムチを、そして左手には蝋燭を持っていた。
「う、う…痛いけど、気持ちー!!」
親父のその声を聞いた瞬間、オレはふすま目掛けて思い切り吐いた。その音でもちろんバレた。
「一也、見たわね~!」
確か、あれは、二番目の母親で、オレは当時まだ九才だった。
やはり、あれはまずかった…。なぜなら、その日からオレまで縛られるようになったのだ。蝋燭は、もちろん親父のよりは、小さくて細いものだったが、オレは軽かったから天井に吊るされた時もあった、おまけに目にはアイマスクだ…。
もしかしたら、高校に通いながらと言う選択肢もあったかもしれないが、その時は思いもよらなかった。
何故なら、幸太くんと再会したその日に、オレは家を飛び出したからだ。あの頃は正直、ライズに入りたいと言う気持ちよりも、家から出たいと言う気持ちの方が強かった。
その頃から…いや、そのだいぶ前から、オレは親父の事が嫌いだった。親父は、酒を飲むと目付きが変わった、顔をテカらせながら赤く染めて。親父は、典型的な酒乱だったのだ。
親父には幼い頃からよく殴られた。二歳か三歳の頃の記憶と言えば、とにかく殴られた記憶しか無い。
けれど、親父が手をあげたのは、オレだけではなかった…。
親父には、結婚相手が三人いた。ちなみに、オレの母親は、オレが三才の頃に姿を消した…。あの日、母親が書いた置き手紙は今でも覚えている。
「ごめんなさい
私、エムの男に興味が無いの
和也、ごめんなさい 」
けれど、オレは三才だったから、もちろんその手紙を読めなかった。だからこれは、オレの想像だ…。
とにかく、親父は酒を飲むと、ことごとく母親を殴った。オレが寝ていた部屋はふすま一枚を隔てていただけだから、母親達の泣き叫ぶ声が夜な夜な聞こえた。
しかしある日の夜、それは男の声に変わった…。
その日、気色の悪い呻き声で目を覚ました。ベッドから跳ね起きると、オレは咄嗟にふすまの隙間に目を凝らした。
すると、なんと目の前には、黄色と黒のロープでぐるぐる巻きにされて正座した、下着姿の親父の姿が在ったのだ。しかも、そのときの母親は、何やら漆黒でピチピチの下着姿だった。もちろん、右手にはムチを、そして左手には蝋燭を持っていた。
「う、う…痛いけど、気持ちー!!」
親父のその声を聞いた瞬間、オレはふすま目掛けて思い切り吐いた。その音でもちろんバレた。
「一也、見たわね~!」
確か、あれは、二番目の母親で、オレは当時まだ九才だった。
やはり、あれはまずかった…。なぜなら、その日からオレまで縛られるようになったのだ。蝋燭は、もちろん親父のよりは、小さくて細いものだったが、オレは軽かったから天井に吊るされた時もあった、おまけに目にはアイマスクだ…。