テキストサイズ

俺の愛した女

第5章 秘密の恋愛

彼女は人妻

そんなことを頭の片隅の奥の方に追いやって、俺は以前と変わらない彼女との時間を過ごした。

時間を見つけては、彼女の都合に合わせて電話で会話をする。

彼女に癒される
彼女も癒されると言う

その時間に変化が訪れた。

旦那が残業で遅く、俺は定刻で帰宅でき
ゆっくりと彼女との時間を楽しんでいた。

「あっ」彼女のその声に、どうしたのと問いかけると、単に畳んでいた洗濯物を崩してしまったと言う些細なことだった。


だけど、俺には些細なことでは終わらなかった。
彼女の発したその声に
あの日の彼女の甘い声がよみがえっていた。

彼女と身体を重ねた日から、度々そのことを思い出しては脳内で彼女を抱いて
自身で欲望を満たしていた俺は、すぐにそのスイッチが入ってしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ