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俺の愛した女

第6章 深まる関係

実際どれも美味しかった。
早くから一人暮らしをしている俺は家庭料理は久しぶりだったし、愛しい彼女の手作り料理が本当に嬉しかった。
「多めに作ったから冷凍しておくね?」

チンすればまた彼女のハンバーグが食べられるんだ。
俺はその心遣いに感動した。

それからは、片付けを終えてテレビを見ながら笑ったり
一緒にゲームをした。
彼女が好きなゲームのソフトを用意しておいたんだ。

お互い負けず嫌いだけど、俺は男だから彼女に勝ちを譲ってあげる。

彼女は意外と子供っぽい。
とても感情豊かで、単純だ。
すぐ拗ねるけど、すぐ機嫌も直るし扱いがわかると簡単だ。
慣れてくると共にとてもワガママで頑固な一面ものぞかせた。
俺が優しいのをいいことに、時には「別れちゃうから」と、伝家の宝刀とも思える一言で大ダメージを与える。

俺にとって彼女は愛しいラスボスだ。

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