I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第1章 遠い記憶~亜子編~
私が写真部に入部したことを拓ちゃんに話すと
「俺のカッコいいとこ、沢山撮れよ」と
言ってくれた。
「仕方ないから拓ちゃん優先で撮ってあげる」
なんて返事をする可愛くない私。
いくらスカートを履いて、髪を伸ばしても
可愛くないことを言ったら台無しなのに…。
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人気の無い写真部の部員は計3名。
3年生の宮ノ内 翔太(みやのうち しょうた)
同じく3年生の西島 翼(にしじま つばさ)
2年生は居なく、
1年はなんと、私だけだった…。
しかも、2人とも同じ保育所、小学校だったから顔見知り。
翼は男なのに昔、ブランコの取り合いで泣かせたことがあったっけ…。
今更“君”を付けたり、“先輩”って呼ぶなんて恥ずかしすぎ。
試しに2人を“先輩”を付けて呼んでみると
“亜子から先輩なんて言われたら寒気がする”
“キモい”
と言われてしまった。
私って一体どんな存在?
年上だけど“翔太”と“翼”でいいや…。
そんな二人と一緒で、ちょっと不安だったけど
二人はかなり熱心に写真を撮っていて
なんとなく入部してきた自分が申し訳無く感じた。
私はお父さんの使っていないデジカメを借りて最初は適当に景色を撮っていたのだけど
そんな適当な私にも綺麗に写すコツみたいなのを二人が丁寧に教えてくれて
上手に撮れて褒められると嬉しかったし
どんどん写真を撮るのが楽しくなっていった。