I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第10章 初恋の結末
「ごめんね……拓ちゃん」
俺が言い終わる前に
まるで答えを準備していたかのように
目にいっぱい涙を溜めて俺に発した。
いや……
きっと、亜子は答えを決めていたんだ…。
「私……好きな人が居るの。
その人が、大事なの」
何度も頭の中で繰り返されるその言葉。
亜子の頬には涙が伝っていた。
泣きたいのは俺の方なのに
亜子に泣かれたら
俺は……泣けない。
「亜子、泣かないで……?」
優しく声を掛けると
亜子はゆっくりと話始めた。
「私……今の彼氏と出逢うまで
ずっと拓ちゃんが好きだった」
「……うん」
「初恋は、拓ちゃんだったし
“結婚しよう”って約束だって覚えてたし
拓ちゃんといつか約束通り……
結婚したいって……思ってた」
「……うん…」
「だけど……
途中から、拓ちゃんの気持ちが
わからなくなっちゃったの…」