I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第10章 初恋の結末
「俺は……ずっと
亜子との約束を叶えるために頑張ってきた…。
でも、そんなことよりも……
もっと
亜子と話しをすれば良かった…」
ずっと、一人で頑張ってきたのに……
“若かった”“これが運命”
そんな言葉では、片付けられそうもない。
俺は、何のために誰のために
これから頑張っていけばいいのだろう…。
少しの間、茫然としていた…。
亜子と付き合える方法が一つくらいはあるんじゃないかと
泣きそうな心で
いっぱい考えたけど
何にも無いのはわかってる。
思い浮かぶのは…
何度も夢の中で
抱いたことのない亜子を、抱いた記憶。
聞いたことのない鳴き声を
何度想像しただろう…。
俺は……
たった今振られたのに
そよ風が、亜子の甘い香りを運んでくるから
夢の方が現実だったんじゃないかと
そう思えて仕方がない。
俺は無意識に距離を縮めて
「亜子……」
芝生の上に亜子を押し倒していた。