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I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*

第13章 約束の場所でもう一度





「それより亜子、仕事はどうしたんだよ」


「……」





「お前まさか…」



「……だって……


今は拓ちゃんの方が大事だもの」





「あぁもう~~


何やってんだよっ!」




拓ちゃんは自分の髪を両手でワシャワシャと乱した。








「…拓ちゃんの作ったカレーが食べたい」



「この状況で馬鹿言うな」



「馬鹿じゃないよ、お腹すいてるのっ


早くキッチンに行ってカレー作ってよ?」



「カレーなら自分でも作れるだろ?


自分で作って喰え」





……。




この、頑固野郎…。






「拓ちゃんの作ったカレーが食べたいって言ってるの!」



「うるさいなぁ!


一人でなんて無理なんだよ…」





……?




「親父に頼りきってた俺には


作れる料理だって少ない…」






……拓ちゃん…






「最初は誰だって出来なくて当然だよ…?


どうせ辞めるつもりで居たんだから


時間を掛けて


一緒に、ゆっくりやっていこうよ?」




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