I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第13章 約束の場所でもう一度
このままじゃ、拓ちゃんは……
前に進めない。
「拓ちゃん、立って?」
「は?」
私は拓ちゃんの手首を掴んで引っ張る。
「何すんだよ?」
「キッチンに行くの」
「……!」
「おじさんはもう戻って来ない…
こうやってウジウジしてても戻って来ないのっ!」
「……っ」
「今までおじさんが拓ちゃんに教えてきたこと
ちゃんと生かさなきゃ…」
おじさんはきっと
傍で見守ってくれてる…。
「お願い……
もう一度、あの場所に立って
おじさんを感じて、
おじさんの願いや想いを受け継いで……?」
拓ちゃんにしか出来ないことだから…。
「一人なんかじゃないでしょ?
おばさんも居るし……
私も、居る……」