I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第13章 約束の場所でもう一度
拓ちゃんは……
下唇を噛みながら
私の話を聞いていた。
次に力を入れて拓ちゃんの手を引いた時には
さっきまでの重さが無くなって
「一人で立つのが怖かった……」
「うん……」
「傍に……居てくれるのか?」
「……居るよ…
拓ちゃんの、傍に居る……」
「うん…」
「今夜はカレーにしてね?」
「……」
「拓ちゃんのカレーを
おばさんと
拓ちゃんと三人で食べよう?」
「あぁ……」
二人でペンション行くと
おばさんがキッチンの掃除をしているところだった。
きっと毎日ここに来ているんだろう…。
「拓……」
おばさんは、拓ちゃんが入ってきたことに驚いている。
「今夜はカレーだって♪」
私が伝えると
「拓のカレー
ずっと食べたかったの…」
そう言ったおばさんの頬には
涙が伝っていた。