I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第13章 約束の場所でもう一度
亜子が言わないから…
海翔さんのことは俺からも聞かないけど
いつかまた…
亜子は俺の傍を離れていくのかもしれない…。
亜子への気持ちは変わらないけれど
この1ヶ月の間に落ち着きを取り戻していた俺は…
亜子の優しさに触れる度に
寂しさでいっぱいになっていた。
そんなある日
俺宛に1通の手紙が届いた。
今年も私達の結婚記念日を毎年恒例の“約束の場所”でさせて頂きたいと思っています。
私が主人にプロポーズしてもらった大切な場所を
どうかこれからも続けてくださいますように。
…そういった内容の手紙だった。
差出人の名前を見れば、すぐに二人を思い出した。
いつ来ても、幸せそうに笑っている二人。
親父の料理と人柄が好きなんだ、と俺にこっそり話してくれてたっけ…。
予約のその日までは後、2週間…。
“おじさんの願いや想いを受け継いで…?”
“拓ちゃんの、傍に居る…”
俺は…
亜子のためにも…
強い人間にならなきゃいけない。