I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第13章 約束の場所でもう一度
亜子は……
埃がたまらないようにと毎日母さんと一緒にペンションの掃除も手伝ってくれる。
俺がキッチンに立っている時も
3食のご飯の時も
寝る時以外はずっと一緒だった。
そんな中で時々亜子のスマホが鳴り響く。
亜子はその画面を俺から離れた所で確認してるけど
嬉しそうな、切なそうな表情は
隠しきれていなかった…。
その度に俺は……
思い知らされるんだ。
亜子はもう、
俺を幼なじみ以上に思うことはないってこと。
いつも亜子の心の中には
海翔さんが居る。
“拓ちゃんの、傍に居る”
どんな想いで言ってくれたのか…。
亜子の優しさは……
亜子自身を苦しめているんだ…。
こんな俺を心配してここに来てくれたこと
それだけで、
もう充分なんじゃないか…。