I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第2章 遠い記憶~拓編~
俺は早くペンションの仕事をまともにこなせるように頑張ろうと思っていた。
亜子が、喜んでくれると思ったから…。
亜子を幸せにするために…。
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中学に入学したばかりの
春の風がまだ少し冷たく感じる二人の登校の時間。
「写真部どう?楽しい?」
「うんっ、想像以上♪」
「そっか…良かったな…」
亜子が他の奴らと楽しそうにしているのは
胸がチクッ、とする…。
「翔太と翼、凄いんだよ。本格的にカメラやってるの。」
「…ふぅん…」
「私なんかデジカメなのに、すっごく熱心にアドバイスくれたりしてさあ~」
朝から他の男の名前なんか出すなっつーの。
「そっか、良かったな…」
俺は、嫉妬していたんだ…。
休み時間にまで写真部の連中と話している所を見ては
俺の亜子を取られてしまったような気がしていたんだ…。
亜子が髪を伸ばし始めて、どんどん可愛くなっていくから
本当は、髪なんか伸ばしてほしくなかった。
他の奴らから、“女”として意識されないように気を付けてきたのに……
亜子はどんどん綺麗になっていくんだ…。