I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第2章 遠い記憶~拓編~
「そんな拓ちゃんだって昔私にプロポーズした物好きだったんじゃないのっ?」
……そんな風に思ってたのか?
やっぱり、本気にしてくれてなかったのか…。
約束を守ろうとしていたのは
俺だけだったのか…?
「あ~~~、そんなこともあったっけ~
すぅっかり忘れてた」
忘れる訳なんて無い。
亜子との大事な想い出を、俺が忘れる訳が無い。
「まだガキだったし、プロポーズなんて
他の女の子にもしてたしね」
俺の……嘘つき…。
「まさか、亜子……
ガキがしたプロポーズ本気にしてたんじゃないよな?」
「あ、当たり前じゃんっ…」
……!!
「あぁ良かったぁ~、俺は男と結婚する気無いからさっ!」
止まらなかった…。
涙の変わりに
意地っ張りの言葉だけが溢れてきて
逆に、言わないと
泣いてしまいそうで
俺は、一番大事な人に
優しくすることが、出来なかった…。