I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第3章 仕事と恋と。
---どんな場所に居ても
建物や風景でもカメラを向けると…
レンズの向こうに鮮明に蘇る
拓ちゃんの笑顔。
その大好きな笑顔と
拓ちゃんと最後に交わした言葉を思い出しては
何度も泣いてきた…。
今でも、拓ちゃんのことを忘れた訳じゃない。
忘れなきゃと思いながらも
ずっと忘れられなかった…。
だから、課長には何度もお断りをしたのに…
意外にもしぶとかった。
課長は会社ではかなり口が悪いのに
二人きりになると、優しくて…
私が残業していると、終わるまでさりげなく待っていたり
目が合うと、照れたり…
隣を歩いている時に肩や腕がふいに触れると
顔を赤くして露骨に離れていったり…
恥ずかしがり屋の癖に
何度も“好きだ”って言ってくれた。
あんなに大嫌い……いや、訂正。
苦手だと思ってた課長のイメージがどんどん変わっていって
少しずつ、彼に惹かれていった…。
そして---
課長本人が言うには、
私にした告白は、全部で17回だったらしい。
その17回目の告白をされた時に
私は初めて…
拓ちゃん意外の男性のキスを受け入れたんだ…。