I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第1章 遠い記憶~亜子編~
しばらくは、それまでと変わらず拓ちゃんと遊んでいたのだけど…
ある日の下校時、クラスの違う拓ちゃんを教室まで迎えに行った小学5年生の時のこと。
「拓は亜子とエッチしたのかよ」
……!!
拓ちゃんと、他の男子達の会話が廊下へ漏れてきて思わず立ち止まる。
まだ小学5年生なのに…もうそんな話してるの?
「チュウはしたのかよ、チュウは」
何だか恥ずかしくて
その場を離れようとした時---
「キスも、エッチもする訳無いだろっ」
いくら両想いとはいえ、勿論エッチなんかしてないし
キスは…小学生になってからはさすがに親に止められてしてないし
どっちみち言える訳無いだろうけど……
「だって、お前ら付き合ってるんだろ?」
誰かが拓ちゃんにそう尋ねた時だった。
「……付き合ってる訳無いだろ?
あんな男みたいな奴。」
……え?
「あんなの女じゃねーよ
男だよ、お.と.こ!」
…………!!
教室内は一気に笑いで包まれた。
私は……
胸がズキズキと痛むのを堪えながら一人、家に帰った。