I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第1章 遠い記憶~亜子編~
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畑で作業していたお母さんが、遠くから一人で家に向かう私を見つけて一瞬動きを止めたけどすぐに作業に戻っていた。
一人で帰るなんて、初めてだもんね…。
「お母さん、ただいま」
「お帰り、亜子」
お母さんは私の顔を見ていつもと同じように優しく微笑む。
なんだか心の中を見透かされているような気がして急いで2階の自室へと上がった。
「はぁ~~~」
溜め息をついてベッドにダイブする。
そういえばここ数年、プロポーズしてくれないな…。
やっぱり……
あんなの、よくある守る必要の無い子どもの約束に過ぎないのかな…。
大事に守ろうとしてきたのは
私だけだったのか…。
ガチャッ
……!!
「何で黙って先に帰るんだよ?」
「た、拓ちゃんっ
な、なんで勝手に入ってくるのっ?」
「何だよ、いつものことだろ?
夕飯まだだろ?外で遊ぼうぜ?」
「今日は……行かない」
「何だ?調子でも悪いのか?」
「……お腹が痛いの…」
「何だよ、クソしてこいよ」
「なっ、違うしっ」
「もしかして……」
……?
「生理が来たのか?」
「ばっ、バカぁぁぁ!」