I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第4章 突然の再会
私の手の中には袋詰めされた沢山のミニトマト。
「拓ちゃんの家だって、トマトあるでしょう?」
「ミニトマトは無いのよ、朝食で使うんだから早く持って行きなさい」
……いつからそんなことしてるの?
そう思いながら、いつになく強い口調の母に逆らえなかった。
車もほとんど通らない道を、まだ涼しい風を感じながら進んで歩く。
拓ちゃんの家には、すぐに着いてしまった…。
広い敷地に広い畑。
今も変わらず外壁が真っ白で綺麗なペンション。
隣接されてる拓ちゃんの家…。
チャイム鳴らすの、緊張するな…。
家の前まで来ているのにまだ躊躇している私。
だって……
拓ちゃんが出てきたら、どんな顔して会えばいいの?
そんなことを考えていると
近くにある、とうもろこし畑が揺れているのを感じた。
誰か……居る?
おじさん?
おばさん?
それとも---
とうもろこし畑から出てきたのは
沢山のとうもろこしを抱えた…
「拓……ちゃん?」
「亜…子?」
拓ちゃんだった…。