I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第4章 突然の再会
「俺がフルコース作るから食べに来てよ」
「…拓ちゃんが?」
「俺が作った料理はまだおやじの料理には敵わないから店には出せないんだけど
練習は毎日してて、レパートリーは少ないけど
一応作れるようになったんだ…」
「すごいっ!」
「俺が作るフルコースを
亜子に食べてほしい…」
……どうしよう…
「私、料理のことはよくわからないのに…」
「亜子に、食べて欲しいんだ…」
そんな目で、見つめられたら…
「時間はちょっと遅くなっちゃうけど7時半に来てよ」
「……わかった…」
断れないよ…。
ペンションの中にとうもろこしを運んで
久し振りに会うおじさんとおばさんに挨拶をした。
二人ともすっごく喜んでくれたけど
“もっと顔見せなさいよ”って怒られちゃった…。
「あ、これ…
お母さんから頼まれたミニトマト」
キッチンで拓ちゃんに渡すと
「どうしたの?それ」
と言って不思議がっている。
「お母さんがペンションで朝食に使うから持って行きなさいって…」
「は?ミニトマトあるし…ほら」
そう言って私にボウル一杯のミニトマトを見せた。