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I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*

第5章 星降る夜に願いを込めて



「俺、今でも時々ここに来るんだ」


「眺め、いいしね~」



ここからは町が一望できるから、昼間だと
向日葵やラベンダーが咲く季節はとっても綺麗だ。



「眺めもいいけど…ここに来ると、楽しかったことを沢山思い出せるから…」


「……うん、ほんと楽しいことばかりだった…」




「毎日二人で遊んだよな……」


「……うん」




「そういえばさ、ここのどっかに俺達の点数最悪のテスト用紙埋めたよな」


「あ~~、覚えてるぅ~

あれは人生の中で一番悪かったな~」



「マジで?

俺、あれより最低のやつ高校の時取ったぜ」


「アハハっ、拓ちゃん高校で何してたの?」



「俺?将来どんなペンションにしていくか

そればっかり考えてた」



「へぇ~」



「高校なんて行くつもり無かったけど

親父と母さんが今後の経営のために少しでも人脈厚くしとけって」



「さすが、おじさんとおばさんだね~」




亜子はケラケラ笑いながら、俺の話を聞いてくれる。



すごく、心地がいい…。






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