I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第5章 星降る夜に願いを込めて
「この丘に来た時、急に豪雨になってさ……
あそこの大きな木の下で雨宿りもしたよな」
「そうそうっ、雷も鳴ってて怖かったよね~」
「嘘だろ?
亜子、全然怖がってなかったじゃんっ」
「怖かったってばぁ~」
「俺の記憶では確か
“あめあめ降れふれ母さんが~”って
陽気に歌ってたはずなんだけどなぁ~」
「アハハっ、陽気って何よ。
怖いのを誤魔化してたのっ!」
「じゃあ、これは覚えてる?」
「次は何よ」
「亜子が言ったんだ……」
亜子は次の想い出話を
楽しみに待っているけど……
「次のキスは……
俺がペンションの仕事をしっかりできるようになったら、って……
そう言ったのを……」
ねぇ、覚えてる?
「亜子……
この約束って…
今でも有効?」