I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第5章 星降る夜に願いを込めて
亜子は、はっきりとそう言ったんだ…。
考えなかった訳じゃない。
亜子は可愛いから、きっと……
沢山の野郎から言い寄られたに違いない。
「拓ちゃん……」
亜子は悲しそうな瞳で俺を見た。
だから俺は---
「冗談だし~♪」
「え……?」
「そんな約束なんかしてないし、
亜子、何本気にしてんだよ」
笑って誤魔化すしかなかった。
「拓ちゃん……」
だって……
このまま気まずくなったら
また亜子はこの町に帰って来なくなる…
そんな気がしたから。
俺は悪い頭をフル回転させて
「なぁ、亜子……
今度うちのペンションも取材してよ…」
「……?」
「いろんな店の記事書いてるだろ?
俺、ちゃんとチェックしてるんだ……」
会える約束を必死で探した。
「うちのペンションの記事を
亜子に書いてほしい。」