I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第1章 遠い記憶~亜子編~
その日の夜
寝る準備を終えて布団に入ったのに中々眠れない。
拓ちゃん…将来ペンション継ぐって言ってたから
私もそこで一緒に働く未来しか見てなかったのに
この先どうしたらいいのだろう…。
……何もかも
考え直さなきゃいけないな…。
拓ちゃん……
婚約破棄するなら早く言って欲しかったよ…。
土地は広いけど人口の少ないこの町。
小学校、中学校、高校と
一校ずつしかないこの町で
どちらかがこの町を出ない限り
顔を合わせなくて済む方法なんて無い。
拓ちゃんの傍に居る限り
嫌いになんてなれそうもない。
私……他の人を好きになれるの?
イヤイヤイヤイヤ……
想像つかない。
女の子らしくなれるように頑張ってみる?
……。
…。
どうやって??
はぁ~~~
でも……まだ小学生だもん。
あきらめるのは早いよね…?
まだ、チャンスはあるよね?
ベッドからガバッ、と起きて
鏡の前に座ってみる。
髪……伸ばしてみようかな…。
外遊びを止めたら、少しは肌も白くなるかな…。
拓ちゃんに……
可愛いって思われたいな…。