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I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*

第1章 遠い記憶~亜子編~



翌日、いつものように拓ちゃんと登校した。


昨日のことは何も聞いてこない。




それが優しさに感じて“さすが拓ちゃん”っと惚れ直してしまい、ショートカット卒業を決意した。


私って単純だ…。






徐々に伸びていく髪を見て“邪魔じゃね?”と拓ちゃんに聞かれ


本当は邪魔だったけど“邪魔じゃない”と答え


“何で急に伸ばしてんの?”と聞かれた時は


“お母さんに、中学生になるんだからセーラー服が似合うように伸ばしなさいって言われてるの”


と…お母さんを巻き込んで嘘をついてしまった。





拓ちゃんと遊ぶ時はなるべく部屋で遊ぶようにして


それでも拓ちゃんが外で遊びたいってしつこい時は麦わら帽子を深く被り


露出してる肌に日焼け止めクリームをたっぷりと塗り込んだ。




拓ちゃんはそんな私を見て……


“最近、亜子……変。”


そう言った。





普通に女の子がすることを私がすると変なの?


そりゃあ、君から見れば私は男だもんね~。


男が髪を長くしたり日焼け止めクリームを塗ってたら変だよねぇ…


って


拓ちゃんの鈍か~~んっ!!



誰のために努力してると思って……





まぁ、


まだ小学生だし…。



これからよ、これから…。












そんな日々を過ごしながら


私達はまだまだ仲良しのまま


中学生になった。


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