無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

テレビの画面一面に沢山の写真が並ぶ。


その写真をテーブルの上に移動させてきたマウスで一枚一枚クリックしていく。






最初は景色がメインだ。




私の家の周りの山や池、お母さんが育てている畑の作物やお花。


お父さんが手作りしたテーブルや椅子。




見ているだけで心が穏やかになっていく。




「……いい所だな…」



「うん」




「亜子は、御両親に大事に大事に


育ててもらったんだな……」



「うん…過保護すぎるくらいだよ」





課長は優しく微笑んで私の故郷をじっくりと見ていた。




そして－－－




ペンションで撮った写真へ……






「なんだ、この旨そうな料理は」



「でしょ？とっても美味しかったんだ～」




「ご飯食べに行ったって言ってたもんな～


田舎にもこんなお洒落なお店あるんだな～」




「外観は真っ白で、すっごく綺麗なの！


建物の中は木目調であったか～い感じっ♪」