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えっちマンション契約

第13章 類との生活

「顔が赤い」


類の部屋に行くと、いきなり指摘される。


「そ、そうですか?」
「ヤったのか」
「してません」
「じゃ、未遂?」


柚香が恥ずかしそうに頷くと、類は笑い出す。


「クックック……、カワイソー。彼氏だろ」
「はい」
「男の部屋に荷物運ぶからって帰って来たのかよ」
「理由は言いませんよ」


柚香は、着替えや日用品を類の部屋に運んでいく。


類の部屋は物が少なく生活感がない。


キッチンの棚には皿の他にたくさんのサプリが並んでいる。





「いつもこれだけなんですか」
「ん?サプリは事務所の人からビタミンとれとか色々言われるんだよ。面倒な時はサプリだけの時もあるけど、な。自炊はするぜ」
「自炊……されるんですか」
「あぁ、何か食うか」


類はキッチンに立つと手際よく作っていく。


ワインにパスタ、カルパッチョなどがローテーブルに並ぶ。


「すごい……」
「いつも作るわけじゃないからな」
「私も作りますっ、簡単な物しかできないですけど」
「あぁ、期待してる」


(ほんとに同棲みたい……)

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