テキストサイズ

えっちマンション契約

第18章 和哉の気まぐれ

「どれにしようかな」


メニューを選ぶ。
男性店員がオーダーを取りに来る。


「僕はAランチを。彼女は……」
「私は……あっ」


中の振動……
和哉が微笑んでいる。


(ローター動いてる……)


「この……ヘルシーランチを……っ」


更に激しく動くローター。


(やだっ、店員さんがいるのにこんなっ……)


「……オーダーを確認します。Aランチと……」


店員の声も耳に入らない柚香。


(お願い、早く行って……)


「お客様……大丈夫ですか?」
「だ、いじょうぶ……だから……」
「そうですか。食後はコーヒーか紅茶、どちらになさいますか?」


店員は戸惑った表情で柚香を見つめている。


「僕はコーヒーですか」
「私は……紅茶で……」


ローターの振動が止まる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ