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小春食堂【ARS】

第30章 幸せ宅配便【雅紀】

「コスプレやないよ。確かに舞妓の衣装着せてくれる店はあるよ。って、相葉くんよだれ出てる。」

俺はあわてて口を閉じよだれをふいた。
みっちゃんの舞妓姿に、想像が膨らみすぎた。

「小春ちゃんも舞妓さんの衣装着たことある?」

「え、えっ?あ、あれはほら、観光客向けの商売やから…。」

小春ちゃんが、あの煙たいお茶を湯飲みに注いでる。

「あちっ!」

急須のお茶が、小春ちゃんの手にかかった。

「大丈夫?あわてて何か怪しいなぁ。そうだ、実は小春ちゃん舞妓さんだったりして!」

小春ちゃんが、湯飲みを落として割った。

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