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小春食堂【ARS】

第10章 丹波黒の煮豆【和也】

小春ちゃんの美味しい定食を食べたあと、俺は銀行へ向かった。

銀行へ着くと、窓口でアポをとっている担当者に取り次いでもらい、応接室で待った。

間もなくして担当者があらわれた。


「二宮社長、いつもお世話になります。どうですか、その後は…」

「こちらこそ、毎度お世話になりまして。で、その融資の件なんですけど…」


俺は、会社の運転資金のために、銀行に融資を頼んでいたのだ。


「二宮社長、設備の整理は、考えていただけましたか?」

「いやぁ、それは…。」

「御社の設備はかなり古いですし、整理して身軽にした方がよろしいかと思いますがね。」

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