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小春食堂【ARS】

第11章 ストレス貯めずに金を貯めろ【和也】

俺は大学卒業後、商社に就職した。

毎日スーツに身を包み、都心のビジネス街に通勤した。

仕事は忙しかったがやり甲斐があった。
アフターファイブもそれなりに楽しんだ。
社内の女の子に言い寄られることもあり、何人かと付き合った。

しかし、親父がポックリいって、印刷会社を継ぐと、生活は一変した。

会社はすでに左前で、資金繰りに困る状況。

しかも俺は印刷の知識はまったくなく、従業員達に馬鹿にされた。
社長なんて名ばかりの、ただの若造だった。

工場長や営業部長に教えてもらいながら、なんとか今までやってきたんだ。

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