
小春食堂【ARS】
第2章 カリスマブロガー【翔】
俺は、櫻井翔。
教材の出版社で営業マンをしながら、ブログを書いている。
グルメを中心に、旅行やサブカルチャーなどの記事を、ほぼ毎日更新している。
けっこうな数のフォロワーがいて、毎日たくさんのコメントやイイネをくれる。
ブログの閲覧数が増えることが、今の俺には最高の喜びだ。
ブログには、俺自身の自撮り写真も載せる。
自分で言うのもなんだが、俺は顔立ちは悪い方ではない。
熱心な女性フォロワーも一定数いて、道で声をかけられることもよくある。
人は、俺をカリスマブロガーと呼ぶ。
確かに、俺が紹介した店は客足が伸びているらしい。
飲食店の店主から、自分の店をブログに載せてほしいと依頼されることもしばしばだ。
この小春食堂のことは、フォロワーの一人が教えてくれた。
変わった定食屋がある、と。
しかし、フォロワーは店の電話番号どころか、所在地さえ教えてくれない。
気になった俺は、必死でリサーチして、ようやく今日ここまでたどり着いたのだ。
教材の出版社で営業マンをしながら、ブログを書いている。
グルメを中心に、旅行やサブカルチャーなどの記事を、ほぼ毎日更新している。
けっこうな数のフォロワーがいて、毎日たくさんのコメントやイイネをくれる。
ブログの閲覧数が増えることが、今の俺には最高の喜びだ。
ブログには、俺自身の自撮り写真も載せる。
自分で言うのもなんだが、俺は顔立ちは悪い方ではない。
熱心な女性フォロワーも一定数いて、道で声をかけられることもよくある。
人は、俺をカリスマブロガーと呼ぶ。
確かに、俺が紹介した店は客足が伸びているらしい。
飲食店の店主から、自分の店をブログに載せてほしいと依頼されることもしばしばだ。
この小春食堂のことは、フォロワーの一人が教えてくれた。
変わった定食屋がある、と。
しかし、フォロワーは店の電話番号どころか、所在地さえ教えてくれない。
気になった俺は、必死でリサーチして、ようやく今日ここまでたどり着いたのだ。
