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小春食堂【ARS】

第19章 坊(ぼん)【潤】

「あっ、あぁ…。激し…!」

「はっ、はっ…。」

俺は、名前も知らない女に腰を打ち付ける。


「だめ…。壊れちゃう…!」

「俺が、壊してやるよ。」


俺はスピードを上げて女を揺らした。

バイトもロクに続かなくて、金もない。住むところもない。


「あぁ!もうだめ!イク!」

「イケよ!イッちまえよ!」


芝居どころじゃなくて、もう生きて行くだけで必死で。

こんなはずじゃなかった。

こんなはずじゃなかった。

行き場のない思いを、女のカラダにぶつけていた。

絶頂を迎えても、名前も呼び合えない女達に。

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