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Honey star

第2章 #2 クールなライバル

今日は窓口業務。

利用者が来ない間、あまり顔を合わせない駅員が小声で話しかけてきた。

「星崎さんと新入社員の一宮っていう人の仲がいいって聞いたか」

「……さっき見ました」


彼は唖然とした様子で千種の方を見た。

しばらくして客が来た。

外国人の家族連れでどうやら中部国際空港に行きたいらしい。
電車の時刻など英語で対応した。

「しかし、どっちが声をかけてきたのかねー」


「気になるんですか」
そりゃもちろんと言わんばかりの表情で彼はうなずく。

「二人に聞いたらどうですか」

まるで自分は関係ないみたいな表情で言い放つと視線を戻す。

この日も早番のため、遅番の駅員と交代する。


遅番の駅員のメンバーに鳴海と由多加がいた。


二人とすれ違った時、由多加は少し勝ち誇ったような表情を、鳴海は複雑な表情を浮かべていた。

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