Honey star
第1章 #1 流れ星
小さくため息をついてから鳴海の肩に手をおいた。
「あのさ、俺ら今仕事中だぜ?変なことして駅長とかに知れてみろ。最悪クビだぞ」
「じゃあ、バレなきゃいいじゃん」
確かに鳴海の言ってることは一理ある。しかし駅員と乗務員の恋愛…いや、鉄道員の恋愛事情は列車のダイヤ以上に複雑と言ってもいいくらい。
「星崎のところにイケメン運転士いただろ。あんなのタイプじゃないのか」
「あ、伏見さん?彼はダメ。既婚者だもん」
なるほどと妙に納得しながら千種はコーヒーを飲む。
鳴海は不倫してまで既婚者と恋愛したくないらしい。
(修羅場になるからなー)
サンドイッチを頬張りながらぼんやりと考えていた。
「柏森さんって、付き合ってる人いるの?」
「……はぃ?」
突然の質問に千種は目を丸くして鳴海を見つめる。
いるじゃねぇか。目の前で能天気に紅茶飲んでるのが。
そう言いたいのをぐっとこらえた。
「いないんですか」
「うーん……ここ最近、忙しいからね」
飲み終えたペットボトルをゴミ箱に捨ててから彼女が聞いて来るので、千種は頭を掻きながらため息をついた。
そもそも、千種と鳴海は同期入社。
お互いに励ましあってここまで来たわけで……。
「あのさ、俺ら今仕事中だぜ?変なことして駅長とかに知れてみろ。最悪クビだぞ」
「じゃあ、バレなきゃいいじゃん」
確かに鳴海の言ってることは一理ある。しかし駅員と乗務員の恋愛…いや、鉄道員の恋愛事情は列車のダイヤ以上に複雑と言ってもいいくらい。
「星崎のところにイケメン運転士いただろ。あんなのタイプじゃないのか」
「あ、伏見さん?彼はダメ。既婚者だもん」
なるほどと妙に納得しながら千種はコーヒーを飲む。
鳴海は不倫してまで既婚者と恋愛したくないらしい。
(修羅場になるからなー)
サンドイッチを頬張りながらぼんやりと考えていた。
「柏森さんって、付き合ってる人いるの?」
「……はぃ?」
突然の質問に千種は目を丸くして鳴海を見つめる。
いるじゃねぇか。目の前で能天気に紅茶飲んでるのが。
そう言いたいのをぐっとこらえた。
「いないんですか」
「うーん……ここ最近、忙しいからね」
飲み終えたペットボトルをゴミ箱に捨ててから彼女が聞いて来るので、千種は頭を掻きながらため息をついた。
そもそも、千種と鳴海は同期入社。
お互いに励ましあってここまで来たわけで……。