Honey star
第1章 #1 流れ星
苦しげに息を吐いてる横で鳴海は背伸びをしてから千種の方に向き直り、耳元で囁く。
「ホントは柏森さんのことが好きなんだよ」
(え……?)
予想外の言葉に千種の心臓は今にも破裂寸前だ。
ソワソワする千種をちらっと見て鳴海はにんまりと笑った。
「なーんてね♪」
「なっ……!」
いたずらっぽく笑う鳴海に顔を赤くして叫びそうになるのをこらえた。
昼休みが終わって二人は別々の仕事についた。
千種は駅のホームにいて、鳴海は窓口にいた。
この日、千種と鳴海は泊まり勤務。
寝ようとする千種に対し、寝間着に着替えた鳴海がじろりとにらみつけた。
「…蹴飛ばさないで」
「逆じゃないの?俺が星崎に蹴飛ばされるんだよ」
「ひどーい」
制服をハンガーにかけながら冷やかすと、頬をふくらませた。
他の駅員、乗務員より少し離れて二人は寄り添って眠った。
時々、鳴海が寝返り打つ度に千種の心臓はドキドキしていた。
鳴海の髪からいい匂いがする。
(なんだかんだ言って俺のこと意識してんじゃないのか)
手を伸ばして鳴海の頭を撫でる。
鳴海はぎゅっと千種の身体に抱きつく。
(こ、こら…)
寝ぼけてるのか、意図的なのか鳴海の行動はさらにエスカレート。
千種の真正面に顔を向けてきた。
(こいつ……人で遊んでるだろ…)
きつく目を閉じながら千種はそんなことを感じた。
「ホントは柏森さんのことが好きなんだよ」
(え……?)
予想外の言葉に千種の心臓は今にも破裂寸前だ。
ソワソワする千種をちらっと見て鳴海はにんまりと笑った。
「なーんてね♪」
「なっ……!」
いたずらっぽく笑う鳴海に顔を赤くして叫びそうになるのをこらえた。
昼休みが終わって二人は別々の仕事についた。
千種は駅のホームにいて、鳴海は窓口にいた。
この日、千種と鳴海は泊まり勤務。
寝ようとする千種に対し、寝間着に着替えた鳴海がじろりとにらみつけた。
「…蹴飛ばさないで」
「逆じゃないの?俺が星崎に蹴飛ばされるんだよ」
「ひどーい」
制服をハンガーにかけながら冷やかすと、頬をふくらませた。
他の駅員、乗務員より少し離れて二人は寄り添って眠った。
時々、鳴海が寝返り打つ度に千種の心臓はドキドキしていた。
鳴海の髪からいい匂いがする。
(なんだかんだ言って俺のこと意識してんじゃないのか)
手を伸ばして鳴海の頭を撫でる。
鳴海はぎゅっと千種の身体に抱きつく。
(こ、こら…)
寝ぼけてるのか、意図的なのか鳴海の行動はさらにエスカレート。
千種の真正面に顔を向けてきた。
(こいつ……人で遊んでるだろ…)
きつく目を閉じながら千種はそんなことを感じた。