テキストサイズ

Honey star

第3章 #3 彼の裏の顔

一昨日の昼過ぎ――。

千種はいつものように駅のホームで乗客を捌いていた。


しばらくして、向かいのホームでケンカが始まったので警察を呼ぶのと同時に、乗客を安全な場所に避難していた。


すると、相手の手が千種の腕をねじあげた。

「――!」


言葉にならない叫び。

千種の身体は糸の切れた操り人形のようにゆっくり崩れ落ちた。


「駅員さん!大丈夫ですか!」


遠くで乗客や警官の声が響いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ