Honey star
第3章 #3 彼の裏の顔
気付いた時には病院にいて右腕には分厚い包帯が巻かれていたのだけしか覚えてないと話していた。
目撃した乗客の話によると倒れた千種の身体を男達が殴る蹴るの暴行を加えていて、さらにニヤニヤしながら眺めていた人物がいたという。
それが一宮由多加だという。
(一宮さん……。柏森さんを助けなかったの?)
鳴海の心は絶望しかなかった。
「……星崎さん?」
穂積が心配そうに訪ねる。
「……私のせいなんです…。柏森さんとよくケンカばかりしてるから」
肩を震わせて泣く鳴海に穂積と由比は困惑を隠せない様子で顔を見合わせた。
目撃した乗客の話によると倒れた千種の身体を男達が殴る蹴るの暴行を加えていて、さらにニヤニヤしながら眺めていた人物がいたという。
それが一宮由多加だという。
(一宮さん……。柏森さんを助けなかったの?)
鳴海の心は絶望しかなかった。
「……星崎さん?」
穂積が心配そうに訪ねる。
「……私のせいなんです…。柏森さんとよくケンカばかりしてるから」
肩を震わせて泣く鳴海に穂積と由比は困惑を隠せない様子で顔を見合わせた。