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Honey star

第3章 #3 彼の裏の顔

タクシーは鳴海の住んでるアパートのそばで停まった。


支払いを済ませて由比は鳴海を抱えて部屋へと向かった。


「まったくもー。飲みすぎ」


キッチンからコップに水を入れて鳴海に渡す。


「私…、誰が好きなのかわかんない」


水を一口飲んでからしゃくり上げるように泣き出した。


普段そんなに飲まない鳴海がやけ酒をするくらいだから、余程追い込まれているわけだ。

由比は切なくなって鳴海の頭をそっと撫でる。

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