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Honey star

第3章 #3 彼の裏の顔

「由比……私……誰が好きなのかな……?」

「柏森さんじゃないの?違うの?」


泣きやんだ鳴海がふとそんなことを聞いてくるので、由比は普通に答える。

すると、鳴海は首を横に振る。


「私……今まで柏森さんとよくたわいもない理由でケンカしてたからそんなこと気づかなかったのかもしれない」


「ケンカするほど仲がいいっていうでしょ」

天井を見つめる鳴海に由比が鳴海の髪を撫でる。


しばらくして由比が帰るので玄関まで見送ることに。


「大丈夫?駅までついて行くよ?」


「心配しなくてもいいよ。すぐ近くなんだから」


不安そうな表情で話す鳴海に由比は駅を指差した。


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