少女グレイスと森の魔女
第4章 森の秘密
25『見送り』
家を出たグレイスと老婆は並んで石畳の道を歩いてゆく。
「まだまだ陽は明るいね。これなら日暮れまでには家に着きそうだよ」
「あんたの母さん、ありゃあ豪傑だね。
その宝石をただの石としか見てないようだし、あたしを疑うわけでもなさそうだしさ…」
「ごーけつ…って?」
「ああ…そうか。
たくましいってことだよ」
「ああ、それなら…なんとなく。
母さんはいつも相手が今よりもっと成長した姿を想像して接するのだそうです。
私にはよく分からないけれど」
「…ふーん。
あんたはあたしが怖くないのかい?」
グレイスは考え込んだ。
「うーん…うーん…うーん?」
老婆は日が暮れるのを待っているわけにはいかない。
「まあ、いいさ
あたしが悪かったよ」
家を出たグレイスと老婆は並んで石畳の道を歩いてゆく。
「まだまだ陽は明るいね。これなら日暮れまでには家に着きそうだよ」
「あんたの母さん、ありゃあ豪傑だね。
その宝石をただの石としか見てないようだし、あたしを疑うわけでもなさそうだしさ…」
「ごーけつ…って?」
「ああ…そうか。
たくましいってことだよ」
「ああ、それなら…なんとなく。
母さんはいつも相手が今よりもっと成長した姿を想像して接するのだそうです。
私にはよく分からないけれど」
「…ふーん。
あんたはあたしが怖くないのかい?」
グレイスは考え込んだ。
「うーん…うーん…うーん?」
老婆は日が暮れるのを待っているわけにはいかない。
「まあ、いいさ
あたしが悪かったよ」