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少女グレイスと森の魔女

第1章 少女グレイス

3『道端の占い師』


占い師
「よう、お嬢ちゃん。どうだい、占ってあげようか?安くしとくよ」


グレイス
「いいえ、結構です。ご機嫌よう」


占い師
「わはは、そうかい。今日はどこに行くんだい?」


グレイス
「町の外れの森に」


占い師
「…あの森、か…
悪いことは言わねぇ、よしとくんだな。いい話は聞かねぇよ」


占い師は頬杖をつきながらグレイスが手に持っている何も入ってない空の籠をチラリと見た。


「…と言っても行くんだろうけどな。まあ、気をつけな」


グレイス
「ありがとう」

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