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少女グレイスと森の魔女

第7章 夜の森のとばり

46『老婆の手紙』


グレイスは地べたに座り込んで、くるんであった羊皮紙を開く。


どうにか文字は読めた。



『これを読んでいるのはグレイスでいいかね?

いい子にしてるかい?
あたしの家までの簡単な地図をここに…………』



「これはお婆さんからの手紙だわ!」



お婆さんに相談すればクレアについて何か判るかもしれない

思いついたグレイスは急いで家の中に戻り、巾着袋にチーズとパンを詰め込んだ。


宝石は…どうしよう?






少し経って巾着袋を肩からさげたグレイスが、ランタンと雨具を持って窓から這い出てきた。



そして窓を閉じフクロウに話かける。


「フクロウさん、私をお婆さんのところまで案内してちょうだい!」



バッ、バ…

バサッバサァッ


バサッ


バサァッ


強風の中をフクロウは森へと向かって飛んで行った。



「母さん、ごめんなさい。私行ってきます!」

そう言い残してグレイスはフクロウを追いかけてゆく。

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