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経済財政愚問放談 その1

第4章 終身雇用とは?

終身雇用について論じて行きたいと思います

その前にショートコラムを・・・

日本では終身雇用は大昔から当たり前に行われておりました

公家が政府に奉公する時も、基本的には終身雇用で、逆に定年退職が無かった大昔には、自分が死ぬか身動き出来なくなるまで奉公していました

武家も基本的に終身雇用でした、裏切ったり敵に負けたり下克上しなければの話ですが(汗)

それどころか、武家・公家・農家・商人・職人に至るまで、世襲するのもほぼ当然のように行われていました

特に職人や農家は技術継承の為にも世襲は大事でしたし、職人の場合はお弟子さんに技術伝承したり暖簾分けして技術を広めて行ったりする効果も有りました

伊達に親御さんが、家業を継いで貰いたいと考えていた訳では無いのです

技術の伝承や技術の発展には必要な世襲でも有ったのです

商人なら経営ノウハウの継承と言う意味合いも有ったでしょうし、せっかく築いた財産を無駄にしたく無いと言う意味も有るでしょう

現代企業においては、終身雇用する事によって、これらの世襲や師弟関係による技術やノウハウの継承蓄積を行っていた訳です

技術やノウハウの蓄積は、その国の経済力に直結します

しかも、失われた技術の回復はとても時間が掛かります

後で詳しく論じたいのですが、特に土木建築業は、災害復興やインフラ整備に直結しますので、事態は深刻です

技術の蓄積を構造的に否定するグローバリズムは、結果的に国力を低下させて行きます

私がグローバリズムに否定的な理由の一つでもあります

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