無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「寂しがりやろ？お前。



俺もやで。



でも自分から寂しいなんて言えんのやろ？



俺もやねん。







相手を傷つけるくらいなら


自分の気持ちは押し付けたくないし、


相手の気持ちがわからんと、


自分の気持ちに素直にもなれん。





俺も、おまえも。




何回も、好きって言ってしまいたかった。


でも、お前が俺のこと好きじゃなかったら、


そう思ったらこわかった。




お前は優しいから、


俺のこと好きじゃなくても


俺を傷つけんよーに


必死にいろいろ考えるんやろなって思ったら、




困らせるぐらいなら


伝えん方がいいって思ったんや。






海で、俺がキスしていいか聞いてしまったとき、



好きならいいって言ったやろ。





俺がしたいなら、していいって事だと


思ったんや。






俺がしたいだけで、したらいけんって



思ったんや。






でも、お前が帰り道も、あの後も、


すっげえ寂しそうにするから、




俺考えたんや。







お前、俺に好きって言って欲しかったから



そう言ったんやないかって。」