友達以上恋人未満
第8章 元戻
「4人、入れますか?」
先頭の男性がそうたずねる。
30代から40代の、
年齢がばらばらのような男性客が4名。
見慣れない顔だった。
「はい、お席にご案内いたします」
私はその4名のお客様を、
空いた席にご案内した。
「こちらのお席にどうぞっ」
お座敷のため、一人ずつ
靴を脱いで上がっていく。
4人目の男性が小声で私に、
「ありがとう。」
と言った。
「いえいえ、おしぼりをお持ちします(^ ^)」
そう答えながら、その4人目の
男性の顔を見たとき、
私の心臓が一瞬おおきく脈を打った。