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ひざカックン

第6章 なついあお


靴を脱いで、階段を上がると三部屋程あり、南向きの一室が彼女の部屋らしかった。

12畳位あるだろうか?

広く取られた間取りに、一階に同じく広い窓。

更に風が抜けて、カーテンが揺れている。

ベッドと勉強机、本棚、クローゼット…女の子らしい装飾の調度品。

小棚の上に飼育ケースが置かれ、白いナメクジが這っているのが見える。

「へ~…」

「なに?…ささ、どこでも座ってよ」

彼女は少し部屋を見られるのに照れている様子だった。

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