山岸君と照井君
第9章 溺愛――――…。
僕の喉が潤い…
右側の照井君も少し落ち着いたのか……
なんだか…まったりとした時間がすぎる――――――…
「はぁ…今日は、帰って沢山勉強しないと……」
「……休日でも勉強か?」
照井君は、僕の隣で呆れた顔で笑う…
「まぁね…、それしか…僕は無いから…」
自分で言っていて…ちょっと虚しくなった――――…
「―――…そんな事ね〜よ…」
「////……な……」
あれ…嬉しいな…
「…山岸は…良いところいっぱいある――――…と…
思う……」
「随分…歯切れが悪い言い方だなぁ…」
プッと笑ってしまう…
照井君は…僕の、重くなる心を軽くしてくれる…
右側にいる照井君に安心して…
照井君の香りに癒されて…
照井君の手に―――――…
救われる――――――…
こんな…事…
初めてで……戸惑う…