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山岸君と照井君

第10章 意識して―――……。

悪いことを考え出すと…


負のループがるぐるぐるぐるぐるぐるぐる…と…俺をダークに落とす――――…




「お客様……着きましたよ」




無言の車内に…ドライバーの声が…響く――――…



あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!




チキショー!!



俺は、ドライバーに料金を支払いタクシーを降りた…




「はぁ…なんなんだよ!!」





頭をかきながら…自宅のあるマンションを見上げる―――…





豪邸…って訳じゃないが…


所謂―――…高級マンション…






“それなりの…家柄…”





チクチク…っと……米屋の言葉が突き刺さる…





しかし…この肩書きがあったおかげで…山岸と一緒にいられたのか――――――…


親には感謝だ――――――…




俺は、ため息をつきながら…マンション入り口のロックを解除する―――――…



警備員が常時待機するマンションのロビーを抜け…


エレベーターに乗り込む…



イライラと…チクチクをこんなに胸に終い混んだのは始めてて―――――――…



エスカレーターの壁に頭をガンと…押し当てていた…





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