山岸君と照井君
第16章 自覚―――……。
「―――――…おはよう…」
む…無視――――…無視…
僕は、まだ寝てます―――って…事で…
照井君…スルーしてくれ〜!!
「―――…いや…苑心…お前、起きてるだろ…」
「///何で!!バレた!!」
「いや……バレバレだし…」
「何故に!下の名前だ!!」
僕は、バレた事に動揺したし…ドキドキついでに下の名前の事を突っ込んでいた!!
「///えっ!!はぁ?下の名前?って――――!!苑心が、最初に…俺の名前を言ったんじゃないか!!」
う…嘘〜…――――…
「―――いや!マジで!最初に苑心が…俺を、【宏樹】って……あれ?覚えて…ないか…」
お…覚えて…ない?
覚えて―――――…ない!!
「え〜〜〜〜〜〜〜…結構…嬉しかったんだけど…」
う…嬉しかったのか…
僕も―――――…
照井君に…呼ばれるの…
嬉しい…から…
「僕も!!
―――――宏…樹って…呼ぶ!
宏樹って呼ぶから!!
宏樹も…僕を、苑心って…呼んでいいぞ!許可する」
「許可って―――…
じゃ、それで―――――…」